TNRと地域猫活動
まちの野良猫問題
飼い主のいない猫(いわゆる野良猫)で多くの方が困っています。
一方、可哀想に思ってエサを与えている方も多くいます。
被害に遭っている方とエサを与えている方で、深刻なトラブルに
なっていることも少なくありません。
猫は繁殖力がとても強い生き物です。
1年に通常2回(授乳中でも発情がくることもあり3回の事もある)出産し、
一度に生まれる子猫は3~5匹ということが最も多いです。
(個体差があり大きな猫では8匹以上産むこともあるのだとか)
野良猫や、不妊去勢手術をせず自由に外に出している飼い猫が交尾すると、
地域はあっという間に猫だらけになります。
まずはこれ以上、野良猫が生まれないように不妊去勢手術をすることが、
問題解決の第一歩です。
TNRとは
TNRは以下の頭文字を取った用語で、世界で使われています。
- Trap:トラップ 捕獲器などで野良猫をつかまえて
- Neuter:ニューター 不妊・去勢手術をして
- Return:リターン 元の場所に戻す
不妊去勢手術を終えた猫には左右どちらかの耳先をV字にカットして
手術済みの印とします。
(誤って再び捕獲、手術をされないようにするためです)
不妊去勢手術をすれば、野良猫は着実に減っていきます。
外猫の多くは2~3年(長くて5年)の寿命と言います。
室内飼いの猫は平均14~15年(長くて20年以上)生きますから、
寿命だけ比べても、外猫が生きている環境がどれだけ厳しいかがうかがえます。
病気・ケガ・事故で亡くなるほか、
生まれて間もない仔猫は、カラスや野生動物などに捕食されたり、
人によって保健所に持ち込まれたりしています。
耳をV字カットされた外猫を見かけたら、けして長くない一生です。
どうか優しい目で見守ってあげてください。
地域猫活動とは
たくさん野良猫が増えてしまった地域では、個人だけで問題を解決することが困難となっています。
まずはそれ以上、殖やさないために、地域の野良猫のすべてに不妊去勢手術を施したうえで、
猫にまつわるトラブルへの対策として、
エサやりのルールを決めたり、
トイレを設置したり、
周辺の美化活動に力を入れたりして、
人と猫とが共生していけるように、
猫の世話や管理をする人たちで
適正に管理をしながら、室内飼い
できる新しい飼い主につなげたり、
繁殖制限と遺棄の防止で将来的に
野良猫をなくしていくことを目指す活動です。
各種助成リンク
犬・猫の不妊(避妊)及び去勢手術に対する全国市町村の助成金リストです